覚醒剤所持の京大生に有罪判決 大阪地裁(産経新聞)

 大阪市西成区で昨年10月、覚醒(かくせい)剤と大麻を所持していたとして、覚せい剤取締法違反などの罪に問われた京都大経済学部4年、吉岡風志(かざし)被告(28)の判決公判が12日、大阪地裁であった。今井輝幸裁判官は「使用目的という犯行動機は安易で、同情すべき点はない」として懲役1年8月、執行猶予3年(求刑懲役2年)を言い渡した。

 弁護側は吉岡被告が心神喪失か耗弱の状態だったとして無罪を主張したが、今井裁判官は「警察官からの職務質問に『研究用だ』などと合理的な弁解を行った」と指摘。「統合失調症に罹患(りかん)していたが完全責任能力はあった」と述べた。

 判決によると、吉岡被告は平成21年10月、大阪市西成区で、覚醒剤0.01グラムと大麻0.865グラムを財布などに隠し持っていた。

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